寒ブリ 串本 大島フィッシング
ヨッタリで串本カセへ
今回は4人での釣り行きで、串本のカセでの青物狙いでした。
中でも狙うは寒ブリ。
80㎝越えの脂ののったブリで、新春を迎えたかったのでした。
メジロであれば船上から結構釣らせていただきましたが、ブリともなると実際、今まで釣ったことは無かったのです・・・。
今回は皆で年末をカセでという事で、久しぶりに4人での釣り行き。とは言えここ最近、串本釣り行きは返り討ち状態(/ω\)
個人的にはバンバン釣れていた雰囲気の記憶でここでのカセ釣りを少々、アマク(?)見ていたワケではないのだけれど、今回は強力な助っ人に期待しての年末のフィナーレという事で、久しぶりのカセ釣りを楽しませていただきました。
何時もの如く、数か月前からア~デモナイこうでもないとスッタモンダの計画の果て、最終4人集まっていざ南紀へ・・・。
出発当初は雨にもあって年末最後の釣りとしては、少々ドンヨリした雰囲気の中をいつもの2台で、安全運転&少々の迷子状態の暗夜行路、そして久しぶりの大島フィッシング駐車場へどうにか無事到着。
現地は、雨は上がっていたものの終日冷たい風ピープーの冬らしい海上。只々終日この風は少々の向きを変えながらも吹き続きました。それは正に寒ブリの釣れそうな日和ではありそうです。
日が昇る前に、釣り人たちは2隻の船に乗って湾内のカセにそれぞれの期待を込めて・・・。
今回の釣り行きでは、わが師匠の腕を借りてでもの、寒ブリゲット作戦。
何としてでも釣りたかった釣り行きになりました。
子(師)曰く、お天道様を拝む前のマヅメが勝負どころ。
という事で、完全フカセの仕掛けを一斉に投入。
はたして師匠のタックルが海底を指示して、幸運にも当方が彼のタックルを握ることになりました。
もうワクワクのお久しぶりのアタリ。
感触は本命アオモノの兆し。重くノシにかかるアオモノ独特の気配。
しかしながら、タックルに慣れてきたら主導権をシッカリ認識できて、予想を上回る程いとも簡単に獲物は浮いてくれました。
とは言え、重い。
ただただ重く、興奮が冷めやらない。
タックルが思いの外、未熟な腕前をかなりサポートしてくれていた感覚でした。
獲物の行動を竿さばきで、こちらに有利に自由自在に持ってこられる操縦性とラインが切れそうな気配を感じない安心感が、理解できたような気がします。
短い格闘の中、これは絶対に上がると確信を抱かせてくれた獲物との格闘でした。
まだ暗い船上、気が付いたら師匠がイトもなく、淡々とたも網を投入してくれていて、この時点で念願成就。
サイズを測るまでもなく、体高と頭部とバディの対比率で、これはもうメジロではないことは、一目瞭然でした。
その後この寒風の中、ヨッタリ+師匠と彼のお仲間さんとで、最終の時間まで・・・。
その最後の最後に、当方のお仲間がいジともいえるあジを1匹釣り上げて、今回の釣り行き終了。
獲物は現地で4等分。
熾烈なジャンケンで、取り分はお互いに文句言いっこなし。
各自1キロにも及ぶ寒ブリをお持ち帰り。
本当、師匠にはお世話になりました。
子(師)曰く、今回は少々残念ヤッタネ。
本来ならば少なくともお一人様2本はお持ち帰りして欲しかった・・・との事。
デマシタ、師匠の恐怖の超大漁モード感覚。
知らない人なら、お優しい師匠ですネ。
という処でしょうが、その事実を知っている当方は、今回の釣り行きはホボホボ成就されたと、皆に気づかれぬ様、胸を撫でる思いで帰路に着けました。
串本カセでの完全フカセ
その仕掛けは至ってシンプル。
獲物が真鯛や青物、鯵の場合、用意するのは船竿30~100号の一般的に使用されている竿が理想的だと思います。
湾内ならばホボホボこれで十分。
ただし、モンスターに遭遇したいというのなら、それなりのタックルが必要の様です。
師匠の様な限界挑戦の釣りも、季節によっては楽しめるというユニークなカセが、串本のカセでしょう。
船竿には手巻きの両軸リール。
できればナイロンやフロロカーボンも巻ける両軸リールが良いでしょう。
聞くところによれば、PE専用の両軸リールでは、注意しないとビニールやフロロカーボンを巻いていると、スプールが破壊される事があるということです。
要は、PEとナイロンの巻き数表示されている両軸リールであれば、安心して釣りに臨めるという事でしょう。
それに、12号以上のヒラマサ針、寒ブリ狙いなら、さらに大きな号数の針ででも十分この釣りは楽しめます。
串本のカセ釣りで、今更ながら気が付いた事なのですが、ここではマグロが養殖されているという事。
その飼料に群がって、潮岬周辺の魚が寄ってきているという事です。
それが影響してか、モンスタークラスの獲物も度々伺える、というのが串本カセの魅力の一つだという事です。
青物狙いのフカセ釣りなら、フロロカーボン8号~20号ででも、楽しめそうです。
どうやら師匠のタックルでは、大きめの仕掛けが施されていた様です。
大物狙いなら俄然、太め・大き目の仕様が有利だと言えます。
マァ、両軸リール破損事件さへ起きかねない、モンスター級の獲物とも遭遇が夢ではないというビックリなカセが、都市近郊のこのカセで楽しめるという事は存外、ラッキーなことだとも思えるのです。
串本カセでのカセ釣りは、女性や子供連れでも楽しめる釣りでありながら、お父さん達がエエカッコ出来る獲物まで釣れかねないフィールドですネ。
さて、ここでの完全フカセ釣りとは、船竿・両軸リールに上述のフロロカーボンを100m前後を目安として巻いておいて、出来れば出発前に一発目の針もセッティングしておけば、貴重なマヅメのチャンスも逃すことなく、大物が狙えます。
完全フカセは至って簡単で、今回の場合、撒き餌を撒いて仕掛けを30m程手で手繰りだして波に乗せながら、撒き餌もチョコチョコ放り込んでやれば、潮流に任せて獲物の口元へ・・・。というイメージです。
カゴフカセ釣りの様な数分のスタンスで仕掛けを繰り出すという手間もある訳でもなく、その辺りは好みでやって行けばよい釣りと言えるでしょう。
これに付随して、竿受け・塩氷の段取りもしておけば、最高の魚料理が味わえる事が出来るという事なのです。
なので内心、闘志を燃やして訪れているカセ釣りでもあるワケなのですネ。
ブリの血合いごま油漬け
普段なら三枚おろしで捨てちゃう血合いの部分を美味しく頂く調理方法。
単に毛抜きで小骨を抜き取って、適当な大きさに切ってごま油に浸すだけ。
後は、食べる前に塩少々振って食して欲しい一品。
血合い独特の生臭みはア~ラ不思議?濃厚なブリのうま味だけがごま油の風味と共に口中に広がります。
ブリしゃぶ
串本、ご当地レシピの一つ、古座川で採れた柚子のアッサリ系でピッタリのブリしゃぶ。
メジロでは叶えられなかった味わい、脂の乗ったブリのしゃぶしゃぶ。香りとほど良い酸味が、ブリの美味しさを一層引き上げてくれています。
出汁は昆布だしのみ。うす味だと思ったら、塩や醬油を垂らしても結構いけました。
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