懲りない、メゲナイ磯釣りの魅力・・・ドラッグより強烈?

悪っちゃん

2011年04月21日 18:02

当方が磯釣りで、お世話になっている皆様に、次の釣り敢行時には悪っちゃんのフローティング・ベストの本番テスト日やな。

などと、笑みをたたえて少々脅されながらも、またまたやって来ました古座の海。

前回、クーラーをクロール、ロッドケースを背泳ぎさせてしまった情けない釣り行に、今回は愈々本人がこの時期に海水浴なのか。

などと、揶揄されながらも気が付けば古座の磯へ。




この日は先ず、九龍島(クルシマ)に師匠と渡礁

風は北西、潮は大潮、天気は晴れ、上々なる釣り日和。
ウネリのない穏やかな表情。

磯釣りの好条件を全て満たしたコンディション。

しかし、気が付くと何時もの顔ぶれに少々の淋しさが。
平日だから、釣り人が少ないのは判るのですが、海鳥たちが殆んど皆無。

こんな日もあるんですね。

早速、際を狙ってアタリを待つも、磯の獲物は朝寝坊。
アジすら口を使ってくれない模様。

当方は、真鯛を狙っていましたので、浮力のある玉ウキに、過負荷気味にオモリをセットして遠投。

・・・・。 

・・・・?

・・・・!・・・・。

・・・(-_-)

・・・・!

・・・・。

・・・(-_-)zzz

して、弁当船が!

師匠、どうやら船長と船上で会談。
で、・・・「悪っちゃん道具まとめよか!」

「グンカン行こ!!」
という事になり、果たして今回もグンカンへ!

師匠は、下船乗船手際鮮やか。
渡船常備のゴツイチャラン棒を無造作に担いでサクサク磯の穴に刺して、あっという間に道具類を確保。

この一連の動作が、磯上での釣りを確実に楽しむための一連の作業。
磯は波が洗うダイナミックな釣り場。

当方は前回、マッタク身体に馴染んでいなかったために、道具をクロール&背泳ぎさせてしまったのですね。

磯釣り=チャラン棒(ビトン)の要・不要を判断して即実行!
そして、おもむろに早めの昼食。

師匠は、際狙いで古座名物のバケモノサイズのマルハゲ、ゲット!
「悪っちゃん、土産釣れたデ!」
で当方は、涙腺ナラヌ唾液腺が感応。(^u^)



その後、師匠は好調にグレやカワハギをポンポンと。

しかし、その道中には色々と海中との会話が。

先ずはお約束のアジ・アジ・アジの群れ。
磯釣りフカセに欠かせない撒き餌への考え方に一つの回答が。

つまり、闇雲にサシ餌と撒き餌を同調させていても、良い釣りは実現出来ません。

師匠は、外道のアジを避けて本命をゲットする撒き餌を披露。
これは、アジ軍団をポイントの近くの別の場所に寄せて本命を釣上げるという技術です。

アジは比較的足の速い外道。
その辺りも考慮に入れて、撒き餌を施していました。

そして、サラシの付近を丁寧にポイントを探り、鮮やかなラインメンディングで、本命のみをゲットする相変わらずのテクニック。

大したモノです。

ハタで観ている者にとって、簡単に出来そうに見えますが、コレが中々難しい。

師匠曰く、トニカク好く似た状況が度々あるのだから、身体が覚えるまで練習ヤネ。

一方、アジ軍団の猛攻を避けても磯ベラなんかが、掛って来たりもします。

その様な場合、棚の確認や仕掛けの軽重に即座に対応。
チョチョイのチョイと手元で何かを施して、再び海中に仕掛けを投入。

しばらくすると、本命のグレが。
オッサンは磯上のマジシャン!


磯での釣りは、仕掛けへの確認と手直しは結構シバシバ。
なので、短時間で終了できる手の早さも釣果に大きく影響します。

ウキの交換、シズの打ち直し、ハリスの交換、針交換等々ですね。

当方は、師匠から2分以内。という制限を申しつけられてはいますが、どうしたって、10分程度かかってしまう有様。(>_<)

地合いは、時として情け無用。
手際の良さが釣果に大きく関わって参ります。

今回は、何とか釣果があって、ボチボチの釣り行。





さて、今回の釣り行まで・・・

当方、しつこく真鯛にチャレンジしてみましたが、結局ターゲットの真鯛(チャリコ)を初回に釣ったのが、後にも先にもソレッキリ。(>_<)

そこで3度の釣り行について、師匠から提言が・・・。

悪っちゃん、真鯛狙いどうやった?
釣れるときには釣れるけど、今回ターゲットを真鯛に絞って真鯛オンリーは結構難しかったかも知れんね。

これからは、先ず際狙い。
グレをターゲットに色々な魚が上がるから、その時の状況で真鯛が釣れる地合いが訪れる時がある。

その時を逃さずに、仕掛けを鯛狙いに換えてチャレンジする。
そうすれば、磯釣りがもっとバリエーションも増えて、色々と勉強になるんとちゃうか?

つまり、釣れるデカイサイズの獲物を狙う。
勿論、グレは本命だけど他にもデカイサイズが釣れたりするから、それもシッカリ釣上げる。

魚は、食性や個体差で釣れる状況が様々なので、それをもっと研究してその日のフィールド・コンディションを考え、その折々に釣れる魚

をイメージして仕掛けや釣り方を考えそれを実践し、その結果が想像通りに上手く行った時、引出しが一つ増えて行くもんヤデ。

そうすれば、何時か磯でも真鯛が釣れる日が来るデ。

まったくその通りなのかも知れません。
世の中そんなに甘くはないのでした。

それにしても、かの御仁はデカイ獲物をよくもマァ、釣上げるモノです。
マンマ彼の模倣をするということは難しいのですが、そのエッセンスを時として、ご披露して下さる。
しかも、現地での詳細な解説付きで。

それは貴重な当方の宝です。

付き合いの浅い頃、師匠がデカイサイズの獲物を釣る奥義を淡々と話してくれていたモノが、ようやくにして当方の灰色の脳細胞に沈着し

始めたのが、結局今頃になって。(>_<)

これからは、それが行動に繋がるように、自然に振舞えるようにすれば、年無しや、50cm口太も、60cm尾長も、そして磯の天然極上真鯛も

手にする事が出来るかもしれません。(^_^)

当方にとってそのフィールドは、南紀古座であり西海の中泊。

磯釣りに興味を示し、実際にその二つのフィールドで夢にまでみた大物をゲット出来たのは、彼あってのモノダネ。
今にして思えば、少々癖のある当方の御師匠のウンチクは、徐々に納得のいく釣りバカの麻薬です。





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